毎年、女友達グループで誕生会をする。一人ずつの誕生会をする時間はないので、半年ごとにまとめて行う。女ばかりの会だと、どんなお店に行くのか幹事の手腕が大きく問われる。親しい間柄だから、そこらへんの居酒屋で、という訳にはいかない。イタリアンはなんか変わり映えしないし、和食は家みたいという我儘な女友達ばかりだ。そんな中、最近注目を集めているのが路地裏にある中華料理のお店だ。路地裏の中華料理屋というと、ラーメン、餃子、チャーハンのお店、というイメージがあるが、そんな店ではない。中華料理は中国4千年の歴史で生まれた料理というだけあって、実に多彩である。炒めたり、蒸したり、焼いたり、炊いたりとあらゆる料理法を駆使して料理している。また、野菜や果物を花や動物などに彫刻した芸術品でもある。フカヒレやつばめの巣に代表される超高級食材もたくさんある。路地裏のその中華料理屋は、高級店ほど高くはないが、ラーメン、餃子ではない中華料理を出してくれる。家では食べたこともないものも出てくれて、値段もまあまあだ。一番おいしかったのは青菜の炒め物だった。何てことはない、ただ青菜を油とニンニクで炒めたものだ。野菜炒めといえば野菜いためなのだが、家で食べる野菜炒めと全く違う。シンプルな料理であればあるほど、火力や料理人の技量が大きく影響するのかもしれない。この中華料理屋での誕生日パーティーは大好評であった。中華料理は脂っこというイメージもなんのその、皆よく食べた。前菜からデザートまでのコースで3000円だった。たかが中華料理、されど中華料理である。
中華料理は家庭でも手軽にできる料理だ。家庭的で、日本人好みの味が多いからだ。好きな中華料理は、とアンケートをとったら、エビチリが必ず上位に入るだろう。日本人はエビがとても好きだし、ピリカラ味でご飯にも良く合う。日本の食卓では、ご飯に合うおかずというのがポイントが高いのだ。マーボー豆腐やチンジャオロースなどと並び、人気が高い。しかし、いざ家で作ってみると、そこそこおいしくはできるのだが、やはりお店のおいしさにはかなわない。
食べ物論争でしばしば主役になるのが中華料理の代表、酢豚である。必ずと言っていいほど、どうして酢豚にパイナップルを入れるのだ、という人がいる。すると、自分もそうだ、と何人も賛同する。私もそうだった。家庭で食べる酢豚に、パイナップルが入っていたことはない。それが普通だと思っていた。しかし、大人になって、ちゃんとした中華料理のお店で食べた酢豚に、パイナップルが入っていてびっくりした。
中華料理店といえば、子どものころに行った名古屋のあるお店を思い出します。当時、私は岐阜に住んでいたのですが、毎年春と秋のお彼岸の時期には、先祖がまつってある名古屋の東別院のお寺にお参りに行っていました。そして帰りには、ホテルにある中華料理のお店に行って、ごはんを食べるのが習慣だったのです。お店の場所と名前は忘れてしまいましたが、たしかホテルの最上階にあって、ちょっと高級そうな感じがしたのを覚えています。店内は、やはり格式ばったレストランのイメージで、ラーメン屋などの庶民的な中華料理屋とは違い、ちゃんとした「回るテーブル」がありました。
中華料理といえば、デザートが美味しいですよね。杏仁豆腐、マンゴープリン、タピオカココナッツミルク、白玉団子や月餅、フルーツのライチなど、いろいろあります。私は特に、中華料理店で食べる杏仁豆腐が大好きです。スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどでもデザートコーナーで販売していますが、やっぱり中華料理のお店で食べる杏仁豆腐は、香りや舌ざわりも本格的な感じがして、とても美味しいです。どうやったらあの味を出せるのか知りたいです。
中華料理といえば、代表的なメニューに酢豚がありますが、よく「酢豚の中にパイナップルが入っているのは許せるか、許せないか」という論争があります。好きな人は声を大にして「あのパイナップルを味わうために酢豚を食べるといっても過言ではない」「パイナップルが入っていないなんてありえない」と叫ぶのですが、嫌いな人は「酸味と甘味の組み合わせが断じて許せない」「パイナップルはデザートだから、酢豚とは別々に食べたい」と、本当に嫌いなようですね。でも、調べてみると、酢豚にパイナップルを入れるのは、ちゃんとした理由があるようです。なんでも、豚肉をやわらかくして、ほのかな甘味をつけるために、砂糖の代わりに入れるのだとか。
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